理論核物理・素粒子論 合同シンポジウム 「クォーク閉じ込めとカイラル対称性 : QCDの難問と多彩なアプローチの検討」


「クォークの閉じ込めとカイラル対称性」というテーマは、QCDにおける難問で あり、
その長い歴史の中で理解は進んできたものの、現在も未解決の問題として残され ている。
したがってこれを完全に理解するためには実験はもちろん、理論に関しても多角 的な視点が
必要不可欠である。現在すでに稼働中のCERNの大型加速器LHCやBrookhavenの RHICなどでは、
重イオンの衝突によってクォークの非閉じ込め状態を実現する実験が行われてお り、
この時期に素粒子・原子核双方の研究者がこの問題について多彩な観点から講演 し、議論し、
現状の整理と将来への展望を見いだすことは非常に意味があると考えられる。
特に今回この分野の解析手法として最近大きく発展してきた、数値計算や弦理論、
超対称性ゲー ジ理論に関する講演を中心としたシンポジウムである。

世話人:橘基(佐賀大理工)・橋本幸士(理研仁科セ)  2010年9月12日

講演者とスライド