|
小沼通二氏によるメモ:
日本物理学会の創立は1946年4月28日でした.28・29日に開かれた第1回委員会(今の理事会にあたる)で,7分科を創りました.その一つが「素
粒子」でした.当時はサイクロトロンは破壊され,宇宙線研究も再開されていませんでしたから理論だけでした.この28ー30日に第1回年会が開かれまし
た.第1回素粒子論分科会は11月22・23日に京都帝国大学で開かれ,講演数は16でした.これより前,第2次世界大戦中に,素粒子論分科会の前身の会
が自主的に開かれました.その全貌は亡くなった河辺六男さんと私が,物理学会誌の37巻4号265ページからの文中(特に272ー274ページ)に書いて
おきましたから,興味があればご覧ください.なお,雑誌「素粒子論研究」の創刊号(0巻1号)は83ページで,日本物理学会第3回素粒子論分科会講演予稿
として発行されました.この分科会は1948年10月16ー17日におこなわれました.発行日は書いてありません.編集に当たったのは木場二郎さんと,中
村誠太郎さんです.このいきさつは,素研48巻2号(1973年10月)の素研25周年記念号にお二人が書いています.
last updated
2004/02/16
|